♪再録・魔法の藤本陽一

2019年4月15日(月)
【お客さんの耳。(2009/04)】

先日、あるバンドのベーシストにお客さんが「街中で音楽が流れてたらやっぱりベースに耳が行くの?」という質問をしていました。そのベーシストは「そうやねぇ、音を分解して聴いてるみたいな感じやね」と答えていました。するとお客さんが「それはある意味不幸やね、俺たちは何も分からんで全体を聴いて、いいな〜、とかつまらん、とか思えるから幸せやと思うよ」と言っていたのです。
実は、僕は「音を分解して聴く」のと「全体を聴いて、いいな〜、とかつまらん、とか思う」のと、両方が出来るように訓練?しています。たとえば、曲を覚えるのには分解して聴く必要がありますが、それ以外の時は全体を聴くようにしています。
それは何故かというと、そのお客さんが言ったように、音楽を聴いて幸せになりたいからです。その「幸せ」の感覚を忘れたら、何のために音楽をやっているのかさっぱり分からなくなります。
演奏する側というのは、長くやっているうちに、「自分は音楽についてそこらの一般人より詳しい」という錯覚に陥るものです(オレだけ?)だいたい、その錯覚に陥ったあたりでその人の音楽はつまらなくなります。そして周りにそういう音楽しかないと、きっとその中で幸せなフリをするしかなくなります。そんなことにならないように、僕は自分がお客さんになって、幸せだと思える感覚を忘れないように訓練?しています♪


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