♪再録・魔法の藤本陽一

2019年5月16日(木)
【反戦歌の必要ない世界(2015/08)】
初めは『反戦歌はいらない』という題名にしようと思ったのですが、なんだか釣りっぽい感じがするのでやめました。

世の中には失恋の悲しみや愛することの喜びの歌、三角関係や裏切りの歌、頑張る人を応援する歌などがあります。場合によっては四角関係や五角関係もしくはそれ以上の関係の歌だって誰かが書いているかも知れません。それらは、生きていくうえで自分の身に起こり得ることだから、題材として取り上げられるのでしょう。非常に極端な例ですが、もし世の中の誰一人として失恋などしなければ失恋という概念がそもそも生まれず、失恋の歌も存在しなかったと思うのです。

同じ考え方で行くと、もし戦争がなければ反戦歌も存在しないでしょう。存在する必要がないということになります。

失恋は辛いものですが、辛さを知っているからこそ人を愛することの喜びも噛み締められるのだと思います。

しかし、世の中の全ての事柄が、そのように対をなしていなければやっぱり成立しないのでしょうか?失恋という概念・感情を一度も味わうことなく、ただただ人を愛することの喜びを噛み締めるという訳にはいかないのでしょう。

同じ考え方で行くと、「戦争があるから平和のありがたみが増す」ということになるのでしょうか?しかし、平和のありがたみを感じるために戦争がある訳ではないと思います。反戦歌というものがあって、それを聴いた人が心を動かされる・・・そういう「心を動かされる」という状況は存在する必要はないと思います。

「平和ボケ」という言葉がありますが、平和だからボケるのでしょうか?ボケないために戦争が必要なのでしょうか?神様という存在があるとすれば、このようなことまで対をなすように世の中を作ったのでしょうか?

反戦歌の必要ない世界、聴いたとしても心を動かされることがない世界。僕が生きて必要いる間にそんな世界がやってくる気配は今のところありませんが、いつかそんな日がやってきて欲しいと切に願います。

あるいは、もう必要のない世界になっているのかも知れません。違う意味で・・・。


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