♪再録・魔法の藤本陽一

2019年7月16日(火)
【藤本陽一が音楽で伝えたい事とはそもそも何なのか!?(2011/04)】


音楽で何を伝えたいのかが明確な人は、どれくらいいるのでしょうか?
これは決して自分以外を疑ってかかるということではありません。実は、僕自身は正直そんなに明確ではありません。

歌について「メッセージを伝える」という言い方がありますが、この言い方をするのは路上で歌っている人に多いようなイメージを僕は持っています。
バンドであれ、弾き語りであれ、「メッセージ」は大事なようです…他人事みたいに書いてますが…

ということは、歌詞をはっきり伝えたいという思いが、みなさんあるのではないかと思います。
なので、日本語を英語っぽく歌っていると「何を言いたいか分からない」という批判が出る場合もあるようです。

しかし、ですよ、みなさん!
伝えたい肝心の部分を「メッセージ」という、純粋な日本語ではない言葉で表現せざるを得ない、ってなんだかキモチ悪くないですか??僕はキモチ悪いです。
キモチ悪い、というのは、「日本語を使っていない人たち」についてではなく「日本語が意外と使いづらい状況が多いこと」についてなのです。
じゃあ、「メッセージ」は日本語でなんと言うのか??…なかなか難しいです…「伝言」?? 「伝達」?? 「通達」?? 「僕たちの伝言を聴いてくださ〜い!」…留守電???

しかも、題名やグループ名(「グループ」が既に外来語!)やサビが英語って多いですよね?題名やグループ名やサビって、肝心な部分だと思いますが、ここが日本語ではない…
さらに、中国語でもスワヒリ語でもなく何故英語なのか!?英語が国際語だから??
こんなに自国語が使いづらい、使ったらなんとな〜くかっこ悪い響きになるから避けざるを得ない、と感じる国は他にもあるのでしょうか?あるのかも知れません。

僕は洋楽をよく聴きますが、英語に堪能などころか、大半は歌詞の意味を知らずに聴いています。でも感動する歌がたくさんあります。それは音そのものに感動しているのかも知れません。正直言うと、何に感動しているのか自分でもよく分からないことが珍しくありません。日本語の歌でも、歌詞はそんなに噛み締めていないかも知れません。

僕にとって音楽とは魔法なのだから論理的に明確に出来る訳がない…というのは、とんだ綺麗事ですが、そんな風に音楽を聴いて育ったので、自分が伝える側になった時には、やっぱり明確ではないのです。いや、やっぱり明確にしようなんて考えるほうが実は間違っているのかも知れません。

何でも明確に出来ているつもりで調子に乗っていると、いつの間にか向き合わなくなっていてそのうちしっぺ返しを喰らいそうだし、初めっから明確にしようとしないのもそれはそれで上手くいかない…
音楽と付き合うというのは人間と付き合うのに似ている…僕には、いつもそんな風に思えることは間違いありません。



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