♪再録・魔法の藤本陽一

2020年3月15日(日)
【人生の「フィードバック」(2013/09)】

みなさんは、不安を消したいと思うと更に不安になったり、一度腹が立つと怒りが加速するような経験はありませんか?
ギターとアンプが共振し続ける「フィードバック」というのがありますが、これに似ている、と最近思いました。マイクでいう「ハウリング」(「キーン」という音が出る現象)のようなものです。

対処法としてはボリュームを下げるか、アンプから離れるか、ギターごと体の向きを変えるか、電源を切るか、といった方法があります。

エレキギターが開発されてしばらくは、このフィードバックという現象は、演奏に際して都合の悪いものとされていたのではないかと思います。しかし、年月が進み、フィードバックを音楽として使う、というやり方を誰かが考え付きました(一番最初に誰がやったかについては、諸説あるようです)。このフィードバックという現象は、アンプの音量や向き、ギターとの距離で音が変わります。そこでそれらをコントロールして「音楽」として使うという発想が生まれたようです。

この考え方を、生活の中に応用出来るとしたら…と最近思ったのです。

これは、「どんなに嫌いな人でも必ず良い点がある」といったプラス思考とは一味違います。好きな人ばっかり集めて他を排除してしまうと、好きな人の有り難味が分からなくなるのではないでしょうか。

喜怒哀楽の感情のうち、怒と哀は出来れば避けたいものです。しかし、喜と楽だけを味わおうとするのは、甘いものばかり食べ過ぎて糖尿になるようなものではないでしょうか。怒と哀もやはり必要な栄養素なのでしょう。

栄養素ですからどれくらい取ったら良いのか、何と一緒に取ればより効果的なのかを考える、即ち怒と哀のような都合の悪いことを、受ける/かわすをコントロールして意味のあるものにすることが、生きる上でも可能なのではないか、とふと思ったのです。

ギターを始めて33年、人生で大切なことをフィードバックから教わりました。

ところで、冒頭に「対処法としてはボリュームを下げるか…」と書いたので、フィードバックというのはある程度の音量でないと発生しないことにお気き付きの方がいらっしゃるかも知れません。人生において、もし自分からわざわざ大音量にしているんだとしたら、フィードバックをコントロールする前にやらなければならないことがあるかも知れませんよ。


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