♪再録・魔法の藤本陽一

2020年12月15日(火)
【ヨッパライがやって来た ウィー!ウィー!ウィー?(2019/06)】

最近、とあるセッションに参加する機会がありました。

セッションそのものはさほどレベルの高いものではなく、僕は内心「こんなヌルい奴らなんかブッ飛ばしてやる」と、ほんの少し喧嘩腰で参加しました。

そこへ、よそで何杯かひっかけて来たらしいおじさんがやって来ました。

そのおじさんは僕とは真逆で、どんな人たちがステージに上がって演奏しても「いぇ〜い」「アンコール」と言っていました。

だからと言ってツボが浅いようにも見えず、わざと盛り上げようとしているでもなく、おじさんの存在そのものが愉しいのです。何だか、おじさんを見ているこちらが愉しくなってきます。

そして、このおじさんが演奏に回るとドラムがやたら上手いのです。上手いと言っても、バカみたいにテクニックをひけらかすのではなく、聴いていて非常に心地よい。僕が思うに上手いというのは本当はこういう人のことなのだろう、と。こんなに上手い人にあんな風に愉しまれたら、喧嘩腰だった自分がバカバカしくなってきました。

あんな風に肯定的に音楽を愉しめたら幸せだろうなと思いました。

次に会う機会があるとすれば、あのおじさんはまたどこかで何杯かひっかけてやって来るのかな?

そんなことを考えていたら、おじさんはいつの間にか居なくなっていました…

と書いて終わったらカッコいいかなと思ったのですが、実際は僕が先に帰ったので、おじさんがそのあとどうしていたのかは分かりません。まあ、引き続き飲んでたんじゃないかな…


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