2021年1月15日(金) 【理想的な信頼関係(2016/02)】 先月、デヴィッド・ボウイというロックミュージシャンが亡くなりました。 亡くなったことは悲しかったのですが、驚いたことがありました。 デヴィッド・ボウイは、1年以上前から癌を患っていたそうですが、亡くなったことが発表されるまで癌だということは誰も知らなかったのです。 正確に言うと、周囲の人たちは知っていたけれども、誰もマスコミにリークしなかったのです。マスコミも情報をキャッチ出来なかった・・・日本の芸能ニュースでは「関係者によると」というフレーズの、どこまで本当なのかよく分からない情報がどこからか漏れることがありますが、周囲の人たちはそれほどまでに口が固かった訳です。 それから、2013年に10年ぶりの新曲を発表する時も発表当日まで聴き手は誰もそのことを知らず、みんなを驚かせました。やっぱり、どこからも情報が漏れなかったのです。レコーディングに参加したミュージシャンが後のインタビューで「誓約書にサインした」と言っていました。しかし、それにしても、デヴィッド・ボウイはその筋では著名なミュージシャンで、おそらく大勢の人が新曲の制作に関わっている筈で、その大勢が誰一人として約束を破らなかったのです。 作品を作るチームとして、何の衝突もなく円満に作業が進むとは思えません。仲が良いから約束を守れる、という訳でもないでしょう。先程書いた誓約書の件にしても、強制力と言えば強制力です。 しかし、誰も裏切らなかったのです。 これは、それほどまでに周囲の人たちの信頼が厚かった、ということになるのだと思います。 このことは、今の僕が作り手として周囲の人たちとそれほどまでの信頼関係を築けているのか、自分にそれほどまでの人徳があるのか、を振り返ってみるきっかけになりました。 今回僕が言いたいのは、何でもかんでも秘密にするのが良い、ということでは勿論ありません。オープンにするべき所はしっかりオープンにするべきと思います。僕が言いたいのは、この信頼関係の素晴らしさです。 これは音楽に限った話ではなく、チームとして、組織として理想的な信頼関係が現実となっている例として参考になれば、と思います。 [コメントする] [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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