♪再録・魔法の藤本陽一

2021年3月15日(月)
【時代の移り変わりに対してフェアであり続けるには…!?(2012/03)】
最近あるインディーズのサイトにエントリーしてみました。自分の曲を2曲アップ出来るので、アルバム『なんなななな』からアップしたのですが、ウイークリーランキングというのがあって、なんと初登場9位、翌週には6位、そして今週は3位に上がっていました。僕の音楽がランキング等でこんなに好意的に受け容れられることはめったにないので、このサイトの管理者さんが集計を間違えてないか心配になったりします(間違えてないとは思いますが…)。

そして、曲を聴いた皆さんからコメントも頂けるのですが、面白いのは「今までにないタイプで新しい」という感想と、「○○(ロック史上の昔のバンド)みたいだ」という感想の両方があることです。確かに、人の数だけいろんな感想があって当然なのですが、「新しい」と「古い」の両極端の感想には興味を惹かれます。恐らく「新しい」と感じるのは比較的若い世代の人で、「古い」と感じるのは若くない世代の人だと思います。
何故かと言うと、経験を積んだ人というのは初めて出会う物(あるいは初めて出会う者)に対して、これまでに蓄積されたデータ(=経験)と比較していちばん近いところに、その初めての物(者)をカテゴライズしてしまう傾向があるからです。

1970年代の若者だったあるベテランミュージシャンが「最近の若い人が新鮮に感じる音は僕から見たら既に存在する古いスタイルであることが多い」と発言しています。その後に「そのスタイルを若い人がやる以上、何かしらプラスアルファの新しい要素があるんじゃないかと思うけど、それは自分には分からない」と続くのですが、これは正直な意見だと思います。

そのうえで、藤本陽一は…という話をしたいのですが、僕は決して若い世代には入りません。そうなると「プラスアルファさえないものを若い人たちが“新しい”と感じてくれているのか!?…え!?」という疑問が湧いてきます。

若い人は初めての物(者)を変にカテゴライズなどせずにそのまま受け止めるから新しいと感じてくれる、という先ほどの仮定に戻って考えると、若い人の方がフェアだと言えるかも知れません。もちろん経験を積むことは大事ですが、どんなカテゴライズの方法がフェアか?というのは答えが出ないかも知れません。音楽は数学や科学のようには論理的に考えにくい部分が大きいし、音楽の形式とそれを感じる感性を同列では語りづらいだろう…つまり、感性の論理化は難しいだろう、と思います。

そんな訳で、答えが出ない問題をあれこれ悩んでしまった感じがありますが、最後に、藤本陽一としてはどうするのか?をまとめておきます。

やっぱり、若い人が新しいと感じてくれるからといってプラスアルファを加味する努力を怠ってはいけないし、そんなに若くもない僕であっても、自分なりにこの時代の空気で呼吸したプラスアルファをやらなければいけないし、少なくとも、それが僕自身にとって“フェア”である、ということになると思います。

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