♪再録・魔法の藤本陽一

2021年9月15日(水)
【「上手い」と「楽しい」の関係…(2009/11)】

 自分の歌や演奏が上手くないから言う訳でもないのですが、「上手い」ことと「楽しい」ことは直接関係ない、と思います。そもそも「上手い」とはどういう状態を言うのでしょう?例えば陸上競技は、時間という数値で測れる基準がはっきりしているので、「速い走り手=その競技が上手い人」だと言えると思います。では、音楽の場合は「上手い」を数値で測れる基準があるかというと…

やっぱり、あんまりひどい演奏だとずっと聞くのが辛いので出来れば綺麗な音を聞きたいと思います。ならば音程の正確さがひとつの基準になるのではないか?そう考えたとしてもおかしくはありません。しかし実は、ある高さの「ラ」が440Hzという周波数で、その1オクターブ上の「ラ」が880Hzで、880Hzから440Hzを引いた440Hzが1オクターブ分の周波数になり、これを「ドレミファソラシ」の7つと半音の5つの計12で割ると、36.666…で割りきれなくなっています。つまり、我々が普段聴いている音楽は、実際には等間隔に並んでいない音程で作られているのです。

ちょっと難しい話になったかも知れませんが、元々割りきれていない音程なのだから「正確=上手い=楽しい」なんてことは全く成り立っていない、と僕は思うのです。専門家らしき人や審査員らしき人が何を基準に「上手い」と言ってるのかはよく分かりません。

ただ、僕自身はお客さんに「楽しかった」と言われた時、オレは今生きてるんだぁ〜、と心から実感します(逆に楽しくなかった時は率直な感想をお願いしす;^_^)。

しかし、何せ「楽しい」の基準が数値化出来ないので、どんな努力をすればお客さんに楽しんで貰えるのか、については常に手探りです。間違いなく言えるのは、お客さんのいるライブの現場でなければ手探りは出来ない、ということです。


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