♪月刊・魔法の藤本陽一

2016年12月6日(火)
【12月のお題・正当な便乗商法】

先日、あるライブハウスの店長から、ライブの1週間前に出演を依頼されました。当日に「今から出演しろ」、4日前に「トリをやって下さい」に続く、人生で3番目の無茶振りです。もっとも、3番目はよくあることなのですが・・・

この無茶振りに受けて立つことにしましたが、とにかく1週間しかありません。練習や曲順決めはさておき、何よりもいかにお客さんを集めるかが大事です。何度かお話していますが、僕の出るライブというのは対バン形式といって、ライブハウスが集めた何組かが合同で行うものとなります。各出演者が何人観客動員出来たかによって、売り上げとしてライブハウス側の取り分と出演者側の取り分というものが決まります。

1週間前に依頼してきたということは、出演キャンセルが出たか何か、ライブハウス側も多少なりとも困っていると考えられます。1週間前とはいえ「日数が短かったので動員出来ませんでした」という言い訳は出来るだけしたくありません。

そう思っていた時に、その日の出演者の中に、とあるメジャーバンドのコピーバンドがいることを知りました。

そこであることを思いつきました。そのメジャーバンドを好きな人がコピーバンドに興味を持つ、という可能性はないか、と。早速各方面へそういうお知らせをしました。

すると、意外にもこの作戦は功を奏し、思ったよりもお客さんを呼ぶことが出来ました。

経済的な面から言えば、僕が宣伝したきっかけで来てくれた人の分は僕の売り上げになるし、ライブハウスの売り上げにもなります。この日来てくれたお客さんによると、そのコピーバンドはかなり完成度が高かったとのことで、とても満足して貰えました。誰も損はしていません。

しかし、僕自身は自作の歌を歌い、大袈裟に言うなら自分の表現を世に問うています。出来るなら自分の歌を聴きに来て欲しい、というのが当然ながら本音です。売り上げさえ出ればなんでもいいのか、と疑問を持つ方もいるかも知れません。

ただ、コピーバンドを観に来たついでに僕の歌を聴いて、それがきっかけで次回に繋がるかも知れない、そういう考えを持っていてもいいと思うのです。そういう考えのもとに改めて大袈裟に言うなら自分の表現を世に問うてみると、世界は今までとは違う見え方をするかも知れない・・・そういうことを感じた今回のライブでした。



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