♪月刊・魔法の藤本陽一

2017年1月4日(水)
【1月のお題・おっさんの説教は音楽の発展を妨げるか?】

よく、パンクやグランジは演奏が下手だ、と言われます。
何をもって上手い下手を決めるかというと非常に難しいのですが、セッションミュージシャンを基準にすると確かに下手だということになるでしょう。しかし、パンクやグランジを基準にすると、セッションミュージシャンだったら機械の打ち込みでじゅうぶんであって、わざわざ人間が演奏する必要はない、ということになるのかも知れません。
ただ、少なくともセッションミュージシャンのような演奏ではないことで新しい音楽が生まれたことは間違いないと言えるでしょう。新たな音楽の可能性が見えた訳です。

昔、人がいないというので、あるバンドの助っ人をすることになったのですが、初対面のおっさんに「お前の弾き方はなってない」などと説教をされました。別にあんたに習いに来たんじゃないよ、人が足りないっていうからわざわざ手伝いに来たんじゃないか、と文句を言ってや…ろうかと思ったのですが勇気がありませんでした。

パンクやグランジの喩え話で言えば、この初対面のおっさんは僕の可能性を潰そうとした、と言っても過言ではありません。

確かに基礎は大切ですが、ロックというものは、恐らくクラシック等と違って我流であるが故に生まれるオリジナリティというものがあります。
僕が思う「基礎」がなってない人でも、その基礎がないが故に、僕が思わないようなアイディアを出してくるかも知れません。

しかし、人前に立つ心構えのようなものは、これは時代やジャンルに関係なく共通のものではないか、と思…っていたのですが、もしかしたら、これもあまり説教し過ぎるとステージングというものの可能性を閉ざしてしまうのかも知れません。情報伝達手段の変化に伴い、人間どうしのコミュニケーションのあり方も変わってくるので、心構えの質も微妙に変わっているのかも知れません。

例えば、今はライブ会場でスマホで動画を撮りながらライブを楽しんでいる人が増えました。昔のように、じっくり観ることに集中しているということではない訳です。これは昔の価値観からすると良くないことなのかも知れませんが、とにかく現実はそういう方向へ進んでいます。
そうなると、ライブのステージング、いわゆるライブの進行の仕方や人前に立つ心構えは自ずと変わってくると思います。旧来の心構えなんぞを説教していたら、もしかしたら未来のライブの在り方の可能性を潰すことになるかも知れません。

僕には長年の経験で培ったそれなりのノウハウがありますが、それがおっさんの説教にならないよう、そして、たまには若者の説教を受けるくらいの気持ちで活動を続けていくことにします。



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