♪月刊・魔法の藤本陽一

2017年3月1日(水)
【3月のお題・理想を現実に変えられる世界】

先日「30〜40分の自分たちのライブに2000円、3000円もお金を払って観に来てくれる人をどうやって集めるのか」といった主旨のブログに出会いました。読む限りにおいては自分でもライブをやっている人のようでした。

僕などが出ているライブは、出演者を4組、5組集めて行うものが多いのですが、30〜40分というのは1組ぶんの持ち時間のことを指しています。

正直、僕はこのブログに腹が立ちました。そして、その腹立たしさは自分にも向かっています。

何故その2000円、3000円を4組、5組のライブ全体に対して払う金額と考えられないのでしょうか。

ライブには、テーマを決めてきちんと企画されたイベントもありますが、お店と出演者の都合でたまたま時間が取れる出演者同士が行う、特にテーマのないものもあります。しかし、たとえ後者であっても4組、5組すべての出演者に2000円、3000円払って楽しむんだ、とお客さんに感じて貰えるような努力をするべきではないでしょうか。

僕は決して自分だけがこの罪から逃れられているとは思っていません。腹立たしさが自分にも向かっている、というのは、自分だけが上記のようなことを考えていても状況は何も変わらないということなのです。

僕は、どのようなライブであろうと自分が呼ばれるライブは、よほどのことでない限りその日の出演者全員のリハーサルを観ます。今日自分はどんな人たちと一緒にライブをやるのか、全員の出演順を見て自分の出番で自分はどういう心持ちでステージに上がればいいか、そんなことを考えます。そして、何より、今日のライブには自分のお客さん以外の人も観に来ているのだ、という事実としっかり向き合うことを心掛けています。出演者全員が自分たち目当て以外のお客さんのこともしっかりと意識すれば、多少なりとも状況は変わってくるのではないでしょうか。

目当ての出演者に「出番は何時頃?」等と聞いてその時間しか見ないお客さんもいますが、これはほぼ10割出演者側に責任があるのではないでしょうか。お客さんも仕事帰りに観に来る等の事情があるのかも知れません。しかし、そうではない限りにおいては「今日はどれを観ても楽しいから!」と言えてしかるべきではないでしょうか。

お店によっては、たとえテーマのないライブであってもリハーサルが終わると出演者全員を集めて「顔見せ」をするところもあります。お店側がどのような意図を持っているのか確かめたことはないのですが、「今日はこのメンバーでライブをやるから全員で楽しいひとときにしましょう」という意味で顔見せを行っていると僕は信じています。

テーマがない場合、お客さんは興味のない出演者、好きではない音楽性の出演者まで見るのは確かに辛いでしょう。

僕の価値観を押し付ける訳ではないのですが、僕はある意味自分の音楽性なんてどうでもいいと思っています。そこに拘り過ぎるとテーマのないライブの時に自分目当て以外のお客さんを楽しませることが出来ません。MCや所作、そういったものに注意を払うだけでも、多少なりともお客さんの心を掴むことは出来ます。上手くいけば、お客さんがまったく興味のなかったタイプの音楽に、これをきっかけに興味を持って貰えるかも知れません。

僕の価値観を多少押し付けるならば、音楽性だけではないところで勝負できるのはインディーズならではの醍醐味ではないでしょうか。メジャーになってしまうと、日常的にそんな必要に迫られることが恐らくありません。考えようによっては、メジャーの人には持てない力を身に付けることも出来る訳です。せっかく特別なコミュニケーション能力を身に付けられるかも知れない環境の中にいるのに、これを活かさない手はありません。

僕が言っているのは単なる理想論でしょうか?「現実はそうはいかないよ」という声も聞こえてきそうです。

しかし、「現実はそうはいかないよ」と言い訳を付ける世界とは違う世界がここにはあります。確かに世の中には言い訳を付けないと生きていけない世界もありますが、人前で何かを表現したい人は、そうではない世界を求めてここへやって来たのではありませんか?そして、もしそうであれば、しばしこの世界でお客さんにも楽しんで貰う、そういう気持ちでライブをやるべきなのではないでしょうか?


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