♪月刊・魔法の藤本陽一

2017年5月1日(月)
【5月のお題・音楽は包丁。】
よく、「音楽は国境を越える」「音楽は人と人とを繋ぐ」などと言われます。「音楽のチカラ」といった名前のイベントなどもあるようです。何故「チカラ」を「力」と漢字で書かないのか、漢字で書くと真面目に考えているみたいでかっこ悪いけどカタカナにしておけば何となく親しみを覚えそうだし少しは考えている風な雰囲気が出せるとでも思っているのか、あるいは漢字の「力」がカタカナの「カ」と間違えられては困るからなのか、でも「チカラ」だと誰かが「ちちからら」と読み間違えやしないか、などと心配にはなりますが、とにかく音楽は善である、という考え方が世の中には浸透しているようです。

しかし、どうでしょう?

戦時中には「軍歌」という、戦意を高揚する歌もありましたし、軍隊のための行進曲もありました。今も戦時中の国もあるでしょうから、今まさに殺人の手伝いとして効果を発揮している場合がある訳です。また、自殺についての歌を聴いて自分の息子が自殺をしたから歌を作った奴は責任を取れ、ということもありました。殺人の動機に某世界的有名バンドの曲を挙げた殺人鬼もいます。これも「音楽のチカラ」です。

音楽の専門学校に通っている人がどのようなレッスンを受けているのか、僕は分からないのですが、これは技術や理論の前に最初の座学で何よりも先に教えなければならないことではないでしょうか。

包丁で美味しい料理を作るか人を殺すかは使い手次第だし、自動車で楽しく遠出するか人を殺すかも運転手次第です。自動車学校では「ハンドルを握るということは社会的責任を負うということ」と教えていると思います。

何コイツ?他人の楽しみに水を差しやがって、と思う方もいらっしゃるでしょう。あるいは、お前は音楽の神様か何かかよ!?と思う方もいらっしゃるかも知れません。

ただ、大きな布に包まれた何か分からないものを誰かに「これを切ってみてよ」と言われることがあるかも知れないし、人も車も多い昼間より、めったに人も通らない深夜のほうが安全かというとそうでもないかも知れません。

今のところは、布の中身を確かめなくても楽しめる世の中のようですし、深夜に車道上で何かをやっている人を見かけることはなさそうです。

しかしこれからは、非常に危険な物を取り扱っているという意識を持っておくに越したことはありません。音楽がどのような形で国境を越え、どのような想いの人と人とを繋ぐかは扱う人次第です。

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