♪月刊・魔法の藤本陽一

2018年7月1日(日)
【7月のお題・「動じる」場合のこと】

数年前のことですが、ライブ中前列にいたお客さんが僕の出番の1曲目で席を立ち、後ろのほうへ行って本を読み始めたことがありました。そのお客さんは僕の出番が終わるとまた前列に戻ってきていました。その頃僕はライブを20年以上やっていて決して初心者ではなかったのですが、初心者の時でさえもなかったほど動揺しました。

これも昔の話ですが、あるお店の特設会場でイベントが行われた時、客席と僕の間を明らかにわざと遮るように通過していった人がいました。この人はお店に用事があっただけのようで、こんなところでイベントなんかやって邪魔だという空気丸出しの感じでした。この頃も初心者ではなかったのですが、動揺しました。いや、立腹していたかも知れませんがそのへんの気持ちの詳細はよく覚えていません。とにかく嫌な気持ちだったことは確かです。

それから数年間、今に至るまでそういう経験はしていませんが、これはたまたまなのでしょう。いくらなんでも、世の中のどんな人をも納得させるような演奏や、用事で急いでいる人をすべて立ち止まらせる演奏があるとは思えないし、少なくとも自分にそれが出来ているとは思えません。今考えることとしては、先に述べた2つの出来事が今起きたら自分はどういう対処をするだろうか?ということです。

簡単に言ってしまえば「諦めない」ということになるのでしょう。他の、自分の演奏に興味を持っているお客さん、または、興味を持って貰えるかも知れないお客さんに向けていつも通りにやる、ということです。

「なんだ、そんな当たり前のことか」と思うかも知れませんが、これがなかなか僕には難しいのです。

以前に「お客さんが少ない時でもいつも通りに出来ないと、その少ないお客さんさえもがっかりさせてしまう」と書きましたが、それと共通することではないでしょうか。

元からの性分として、そういうことに全く動じないという人もいるのでしょうけど、動じる僕はこういうことをつい考えてしまいます。

ちなみに、お客さんが少なくて尚且つ席を立たれたことはまだありません。それが次なる試練ではないか、そう思っています。

頑張れ、オレ。



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