♪月刊・魔法の藤本陽一

2018年8月1日(水)
【8月のお題・弘法筆を選ばず(と強がってみる)】

パーティー形式のライブで「なるべくお店にある楽器を使ってください」とお願いされることがあります。自分の楽器や機材を持ち込むとセッティングに時間を要する為、なるべくそれを避けたいということが理由のひとつです。

しかし、借り物というのはどうしても落ち着かない部分もあります。自分の楽器や機材を使う時の8割もしくはもっと少ないことしか表現出来ないこともあるでしょう。そういう理由で、どうしても自分の楽器や機材を使いたいということで持参する人もいます。ただ、セッティングの時間がパーティーの進行に影響を与える可能性が大きいので、僕はなるべくお店のものを使うようにしています。
そして、落ち着かない中でも可能な範囲でやってみる余地はあります。

例えば、僕は風車奏法と呼ばれる、腕をグルグル廻す弾き方を取り入れているのですが、これはギターに凄く傷が付きます。なので基本的に借り物の時にはやりません。そうすると、ヴィジュアル面が売りではない僕のヴィジュアル面の大きな武器を失ってしまいます。しかし、腕グルグルは本来おまけであって、それがなくてもライブを成立させられなければいけません。本当に歌と演奏だけの勝負になります。「弘法筆を選ばず」といいますが、細い筆を渡されてもそれなりにある程度太い文字で書ける、或いはその逆が出来るとカッコいいのです。なので、僕は敢えてお店のものを使うようにしています。どうです、カッコいいですか?

ちなみに、世の中にはその遥か向こうの異次元を行っている人もいて、ポール・マッカートニーという人は左利きなのですがパーティーには右利き用のギターしか置いてないことが多く、そんなときのために右利き用のギターも弾けるように指使いを逆に出来るんだそうです。これぞ究極の「弘法筆を選ばず」でしょう。脱帽です。


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