2018年10月1日(月) 【10月のお題・本当の気持ちはどこにあるのか?】 高級な料亭なんかで「一見さんお断り」というところがありますが、僕は一見さんを基準にライブを行っています。MCでは常連さんにしか分らない話は出来るだけしません。その場の空気を常連さんだけでクローズしてしまうと、一見さんを遠ざけてしまうと思っているからです。ところが昔、凄く盛り上がって僕の名前を連呼している人がいて常連さんが内輪受けしてるのかと思って注意したところ、実は一見さんだったことがありまして、大事なお客さんに不愉快な思いをさせてしまったことがあります。 先日、誕生日にライブを行ったのですが、客席から「お誕生日おめでと〜う!」と声がかかりました。 自分がお客でライブを観る時、初めて観るバンドのメンバーが誕生日だったとして、客席から「お誕生日おめでと〜う!」と声がかかると、今までは僕は置いて行かれたような気持ちになっていました。 その潔癖症さ加減というか偏執狂さ加減というか、は、どこからやってくるのだろう?と自問自答をしてみました。上手く言えませんが、常連さんに分かるけど一見さんに伝わらないことはあっても、一見さんに分かることは常連さんにも分かる筈、という考えがあるのだと思います。ならば何がなんでも全員を喜ばせたい、と。 つまり、本当の気持ちは、ただただお客さんを喜ばせたいということです。ただ、そう思うあまり変なところにこだわり続けて来たように思います。よくよく考えてみれば、誕生日が一見さんを遠ざけてしまうこともないんじゃないか?そんな気がしてきたのです。 僕はこの日、「お誕生日おめでと〜う!」に対して深々と頭を下げることが出来ました。 その心境の変化の理由はどこにあるのか、自分でもよく分かりません。その日の対バンのみなさんがみんないい人達で、それぞれのステージでお客さんが自然に盛り上がっていたので自分の小ささを思い知ったからかも知れません。ただ、僕にはこの長い間の潔癖症さ加減というか偏執狂さ加減というか、が必要だったのでしょう。 僕はこの日、ようやく普通のバンドマンになれた気がしました。 [コメントする] [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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