♪月刊・魔法の藤本陽一

2018年11月1日(木)
【11月のお題・お手数をおかけしま…せん!】
歳を取って手数(てかず)が減るとしたら、その理由は、衰え(弾きたいけど出来ない)とシンプル化(今までが無駄に多かったと思う)の比率がどれくらいなのでしょうか?

僕は、練習では必要以上に沢山弾いて本番では必要なぶんしか弾いてこなかったつもりなのですが、若い頃のライブ映像を観ると「今こんなに弾く必要を感じないなぁ」と思うことが多々あります。今観ると「オレはこんなに弾けるんだ、どうだ、凄いだろう?」と自慢したいだけのようにすら見えます。経験を積むと自信にも繋がりますが、同時に謙虚さも学ぶのでしょうか?

ところで、手数というものは不思議なもので、7〜8歳くらいの少年が大人顔負けの超速プレイをすると世間は天才呼ばわりします。逆に、今にも死にそうな年寄りがそんなに高速プレイをしなくても普通に弾けるだけで鉄人呼ばわりします。そういう意味では一番面白くないのは20代〜40代くらいでしょうか?これを「手数のドーナツ化現象」と呼んでもいいかも知れません。

以前に対バンしたギターインスト(歌なしのギター演奏)の人が、速弾きがすごかったのですが、曲と曲の間に試し弾きをするのも超速弾きでした。それこそ「オレはこんなに弾けるんだ、どうだ、凄いだろう?」と言わんばかりでしたが、あれだとどこまでが曲でどこからが試し弾きなのかわかりにくくてよくありません。あの人は試し弾きを減らした方がいいと思うし、歳を取ったら本人も減らす気になるかも知れません。そうすると良い感じのギター弾きになるでしょう。それは、手数のピークはとうに過ぎた頃だと思いますが、演者としての彼のピークは、きっとその頃にやってくるに違いありません。

11/1^12:46
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