♪月刊・魔法の藤本陽一

2019年5月1日(水)
【5月のお題・国境なき意思団】
僕の出入りしていたライブハウスに、ある時大勢の外人さんが入ってきたことがあります。

そういえば、今は「外国人」と言わなければいけないそうですが、僕の友達の歌に『じゃあ国がない奴はどうするんだ、だから「外人で」いい』というのがありまして、妙に納得させられた覚えがあります。

それはともかく、その外人さん達の前で何人かが演奏することになり、ある演者さんはその外人さん達が知っているであろう外国の曲を歌いました。



そういえば、国のない歌というのはあるのでしょうか?歌というものは必ず国に属しているのでしょうかね?もし国のない歌があるとすれば「外曲」とでも言ったらいいのでしょうか?

それはともかく、その演者さんは、「本場の人」に自分の演奏を通用させてみたいという気持ちで必死なのがありありと伝わってきました。

結果、そんなには受けていませんでした。

そして僕も歌うことになったのですが、面白そうだから「ジャパニーズ・モスト・フェイマス・ソング」と紹介して、ある歌を歌いました。

そう、もちろん『君が代』です。

オリジナルのアレンジに忠実に演奏しました。

もちろん、全く受けませんでした。ただ、回りの日本人は爆笑(と失笑)していました。

結局、僕のやったことは何の意味もなかったのでしょう、今考えてみると。

日本では大人気のとある男女2人組ユニット(昔は3人組だった)が全米デビューを狙って音源を持ち込んだそうなのですが「アメリカの猿真似をしているだけで全くオリジナリティがない」とはねつけられたことがある、というのを新聞で読んだことがあります。

逆に、というか、やはり、というか、日本人らしい東洋感を全面に押し出したものが外国で通用したりします。

そういう話を聞くと、音楽に国境はあるのかなと思うことがあります。音楽に限らず、限界というものはきっとある。

しかし、限界を知り尽くすと無限の可能性が見えてくるのではないでしょうか。限界を知らずに無限だ、国境はない、と言っているのは楽観的過ぎていて、限界を見た上で敢えて無限や、国境を越えることを目指すのが良いのでしょう。

かく言う僕は、その意味ではまだまだ楽観的だったと言えます。

次に外人さんの前で演奏することがあればどんなことをやれば良いのか、これを機会にいろいろと思いを巡らせてみることにします。


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