♪月刊・魔法の藤本陽一

2020年3月1日(日)
【3月のお題・悲しみの暗示】

テレビドラマや映画の宣伝で、出演者が「心温まる物語になっているので皆さんどうぞご覧ください」と言ったり、「感動巨編!」という字幕が出たりすることがありますが、僕はあれが嫌いです。
何故かというと、心温まるかどうか、感動するかどうかは観る側が決めることだからです。なんだか演じ手に暗示をかけられているみたいで嫌なのです。そう思わないといけない、心温まっていない自分はどこかおかしいんじゃないか?みたいな感じに持っていかれているように思います。

それと同じようなことで、歴史的に評価が固まっている音楽を「凄い」と思うのは、もしかしたら暗示にかかっているのかも知れないのです。いったん評価が固まると、あとは正のスパイラル(「負のスパイラル」という言葉はよく聞くと思いますが)に乗っかって果てしなく売れていくのでしょう。ある時観たテレビで、世界的に有名なあるバンドを「偉大だ」としきりに言っているタレントがいましたが、その「偉大だ」というニュアンス、イントネーションは「こいつ分かってないのに世間的に凄いと言われいているから偉大だと思っているだけだな」と思ったことがあります。

その点、僕は歴史的に評価も固まってないし、字幕も出せないし…というのは幸せだと思います。僕の音楽はお客さんに変な暗示がかかってない状態で聴いて頂けるのが一番だと思うからです。その結果売れなかろうが、それは大したことではありません。むしろ、その上で僕の音楽を気に入ってくれたお客さんは非常に信頼のおける素晴しいお客さんである、ということになります。

ん!?

「藤本陽一、お前は自分の曲を”名曲”というけど、あれは暗示ではないのか?」という声が聞こえてきそうですね。

まあまあ、それはそれで…^^;

追伸:インディーズのミュージシャンを追いかけている人に「有名でもない人の音楽を聴いて何が楽しいの?」と尋ねた人がいたそうですが、これこそ暗示に左右されている最たる例ではないでしょうか。


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