♪月刊・魔法の藤本陽一

2020年6月1日(月)
【6月のお題・絶対音感とキーの話。】

このところライブが出来ないでいる訳ですが、YouTubeに藤本陽一チャンネルを開設して、短い動画をアップするようにしました。動画は自宅で撮るので、アパートということもあり大きな声・音を出す訳にも行きません。実はそこで発見がありました。大きな声を出せないので歌のキーを下げてみた訳です。そうするといつもの自分の歌がいつもと違う歌に感じました。

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小学校の頃、修学旅行のバスの中でみんなが歌う歌がとてもキモチ悪かった記憶があります。テレビやレコードで聴いているものと何かが違う、しかしそれが何なのか分からない、けどとにかくキモチ悪いのです。

後々分ったことですが、それはキーが違うということで、キーが違うとキモチ悪いのは、それは絶対音感があるからだということだったのです。

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ドラマなどで絶対音感を持つ音楽家の役なんかは、例えば電化製品から出ている音などの生活音どうしが不協和音を奏でると耐えられないという設定のことが多いようです。しかし、これは僕は「絶対音感を持つ主にクラシックなどの音楽家」に限ってのことだと思っています。前衛音楽方面の人で絶対音感がある人がどれくらいいるのかは存じ上げませんが、そういう人はきっと不協和音でも抵抗はないと思います。

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僕の幸せだったことは、絶対音感は偶然持っただけのものだったことと、前衛音楽にも抵抗があまりないことと、歳を取ってだいぶ音感が鈍ってきて、キーが違っていても若い頃よりもキモチ悪くなることがかなり少なくなったことです。

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声が出なくなった時、「キーを下げればいいじゃないか」という意見もありますが、ただ下げるだけでも曲の印象が結構変わります。そうすると、下げたら下げたなりの世界観を作り直す必要があります。

それに、下げるということは今度は低い方が出なければいけないわけで、低い声というものは高い声とは違った意味の難しさがあります。

今回、キーを変えて歌ってみたことにより、僕は自分の曲を裏側から観たような気持ちになりました。これは実験としてしばらく続けようと思った今日この頃です。



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