♪月刊・魔法の藤本陽一

2021年3月1日(月)
【3月のお題・音楽は音楽だけをパクるのか?】

藤本陽一の名曲に、某バンドの有名曲にインスパイアされてリスペクトを込めたオマージュである「不倫だ不倫だ」というのがあります。

これについて、ライブで曲紹介の時に「要はパクりです」と言って笑いを取るのですが、これに対して僕の後の出番で「私のはパクりなんかじゃない完全なオリジナルです」と喧嘩を売ってきた、ユーモアの分からない頭の悪そうな女がいました。

「音楽には完全なオリジナルなんて存在しない」という説を唱える人もいますが、それもさることながら、果たして音楽は音楽からだけ「パクって」いるのでしょうか?

例えば絵画を観賞してインスパイアされてリスペクトを込めたオマージュで音楽が生まれたら、それは絵画の「パクり」ではないのでしょうか?大自然の風景に感動してそこから曲が生まれたら、それは大自然の「パクり」ではないでしょうか?

更に言うならば、映画にもパンクはあるし、小説にもグランジがあります。例えば、偶然という設定ながら法廷に放水ホースで水をぶちまけるチャップリンの映画『ニューヨークの王様』はパンクだし、殺人の動機を「太陽のせい」と言ったカミュの小説『異邦人』はグランジです。

その頭の悪そうな女も、音楽はパクってないつもりでも、何かしらをパクっているに違いありません。まあ、ありがちで当たり障りもなくなんの捻りもない「オリジナル」でしたが。


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