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オープニング
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ー昼休みー
昼か…学食か何か買ってくるかだが
教室にいるとやすなにまた絡まれそうだ、学食に行こう
ー移動中ー
相変わらずここの学食は人が少ないな
私には都合がいいからいいんだが
「Привет」
「…ん?ああ、響か」
「君も学食かい?」
「ああ、教室にいるとやすながうるさいからな」
「いつも楽しそうじゃないか」
「…そんな風に見えるのか?」
「私から見たらね」
彼女の名前は響=ヴェールヌィ
ロシアからの帰国子女らしい
だからロシア語も話せる
「ところで君はいつもパンしか食べている印象しかないけど何をたべるんだ?」
「そういえば学食に来るのは久々だな…何がいいんだ?」
「私のおすすめはБорщだよ」
「ボルシチか…そんなものまであるのか」
「意外とここのメニューは多いんだよ、暁はいつもカレー小の激甘を頼むんだ」
「じゃあ私は…このAランチを頼もうか」
「私はいつも通りБорщ поставленныйを頼むことにするよ」
セットまであるのか…
ー食事中ー
「Aセットのボリュームが半端ないんだが…」
「ミートパスタとやきそばと白米がついて700円は安いと思う」
「明らかに私だけでは食べきれないな…」
「私がまだобед食べてない知り合い呼んだ方がいい?」
「…そうしてくれ」
どうやら響は日常会話にロシア語を挟み込むのが普通らしいな
響「Вы ели рис обед еще?」
「…ロシア語で言われてもわかんないわよ!」
「ごめん、もう昼食は食べたかな?」
「まだ食べてないわね、雷に渡すものがあって」
「じゃあ用事が済み次第学食に来てほしい、今日は私がごちそうするよ」
「ほんと!?じゃあ後で行くわね」
ソーニャ「誰を呼んだんだ?」
「姉だよ」
「ああ、あの小柄な」
「それ、本人の前で言わない方がいいよ」
「…そうだな」
「きたわよー」
「ああ、暁、こっち座るといい(ベビーチェア」
「…馬鹿にするんじゃないわよ!いくら私でも普通の椅子に座れるわよ!」
「今のは私なりのジョークなんだ」
「本気でやってたらしばくわよ」
「暁、この中から食べたいものを選ぶんだ」
「この3つから選ぶのね?うーんと…」
「ほら(ミートパスタ」
「…まだ何も言ってないわよ?」
「暁ならこれを選ぶと思って」
「ま、まぁ確かにそうだけど…」
「ほら(ナフキン」
「そんなものいらないわよ、一人前のレディは口を汚さず食べるんだから」
「…そっか」
ーーーーー
響「ふう、ごちそうさま」
ソーニャ「どうにか全部食べれたな」
暁「…………(俯いてる」
「…暁?何してるの?」
「な、何でもないわよ」
「袖、赤くなってるけど」
「こ、これは…ちょっと吐血してだけよ」
ソーニャ「その誤魔化し方は無理があるんじゃないのか…?」
「べっ別に誤魔化してなんかない!」
響「それは大変だね」
信じた!?
「じゃあ暁、病院行こうか?」
「…へ?なんで病院行くのよ…?」
「吐血するなんて普通じゃないよ、診てもらわないと」
「べ、別にそんなに悪くないから大丈夫よ」
「いいや、吐血するほどだからね、一回診てもらわないと。あと注射」
「え、ちょっと!嫌よ!」
「ほら行くよ(ぐいっ」
「は、離してひびきー!」
「離さないよ(ズルズル」
「うぅ………」

…やすながいなくても騒がしい昼食になったな
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